蒼い瞳からぽろぽろとこぼす雫が、体温で少しだけ火照った床に零れ落ちる。それは歓喜の涙なのか、痛みによる涙なのか…、それは今となってはミレイにすらわからない。
どんな事であれば、彼…ルルーシュ・ランペルージと繋がりを持てる事は、彼女…ミレイ・アッシュフォードにとってこれほどに無いほど幸福な時間であるから。
コードギアス 反逆のルルーシュ ~The first insertion~
「黙れ魔女!!」
低く怒りの篭った少年の声が室内に響く。
「なんだ?図星だからと言って、大きな声を出すな童貞ぼーや」
緑色の長髪を指先で弄りながら、見下すように高圧的で鋭い視線に言葉を目の前で怒りを露にする少年に向けて発する。何かあればいつも口論となるこの二人だが、この緑髪の少女…シーツーはコードという未知な力により少女の姿のままで何百年も生きている、人の道から外れた人の姿をした人。そのため、黒髪に紫電の瞳の少年がどんなに頭脳明晰で頭の回転が速くても、いまだに口論で勝ったためしは無い。
「だからッ!!」
「一度でも女を抱いた事があるのか?だったら撤回してやる」
終始勝気なシーツーは、その後二言三言ルルーシュが叫んでいたものの軽くあしらう。それに対し怒りが収まらないルルーシュは、勢い良く扉を開けて部屋を出て行った。
「ふふ。あんな傲慢な態度しているくせに、あの金髪に対する独占欲は人一倍だな……、なんだマリアンヌ?……はぁ?そんなわけないだろう?大体私とルルーシュは……」
誰もいないはずの方向に、シーツーは確かにその存在を感じそこへ向けて言葉を発した。
どこにも発散できない怒りを抱えたまま、勢いで部屋を飛び出しクラブハウスの生徒会ルームへ来たルルーシュは、室内にいる金髪の少女…ミレイの姿を確認する。ミレイも開かれたドアの所のルルーシュを目撃し、いつも通りの笑顔をルルーシュのほうへ向ける。
「どうしたの?そんなに取り乱して」
「いえ別に?それより会長こそ…」
言いかけたルルーシュは、振り向いたミレイの姿に目を盗られ出かけた言葉を飲み込んだ。ミニスカートからすらりとのび健康美冴える引き締まった脚、細いウエストラインにより強調させる二房の胸、ルルーシュは無意識にミレイに駆け寄り手首を掴むと、この部屋から少しだけ離れた調理室へと引っ張って行く。いきなりの事で気が動転しているミレイは、ルルーシュの後ろでもごもごと言葉にならない言葉を発していたが、調理室へ入るとルルーシュは強引にミレイを押し倒す。
「ちょっとルル…んん!?」
いきなりの事で戸惑いと、少しだけ怒りを覚えたミレイだったが、その抵抗も覆いかぶさったルルーシュの唇にふさがれ言葉にする事はできなかった。手でルルーシュを話そうとしても床に押さえつけられ、ルルーシュの体重をかけられた両手はもはや動かすことも適わなかった。
「んん…ぷはぁ…はぁはぁ」
「はぁはぁ…いい表情だな」
にやりと笑うルルーシュの顔を見たミレイは、ゾクッと背中に寒気を感じると同時に少し前のことを思いだす。
――そう…あの顔は、何かを壊す時の…
ミレイには思い当たる節がある。それは自分ではなく別の相手に向けられていた顔だったことを。必要以上にミレイに近づこうとする男子は多い。だがいつも強引に迫られる時には決まってルルーシュが間に入り、今と同じ笑みを浮かべて相手の男子を完膚なきまでに言葉で叩きのめし、相手の心をズタズタに引き裂く。
決まって相手をズタズタにするときのその笑顔を見たミレイは、今までのルルーシュに対する態度を思い返す。これからズタズタに引き裂かれるとしても、ルルーシュに対しそこまでされるような事をした覚えが無い。
しかし今のルルーシュは貪るようにミレイの制服の上着を脱がし、ブラウスの上から胸を揉みあげる。強く握りつぶされる胸は苦痛でしかなく、息苦しさをミレイは感じていた。それを感じ取ったのか少しずつ胸を握る力が弱まり、先ほどとは違い心地よい感覚がミレイを襲う。それの為かミレイの思考は困惑する。
「るっるーしゅ…」
ミレイの呼びかけに応えることはせず、ただにやりとしまま胸を愛撫する。ブラウスのボタンを外し露になった肌へ唇を寄せると、力任せに強引に吸い込む。痛みと熱さと触れられている感覚が、ミレイの体を少しだけ震わせる。ルルーシュは自分の右脚をミレイの両脚の間に割り込ませると、下着で隠された花弁の入り口へと指を這わせた。
「ダメ!!ルルーッ」
ルルーシュの細く長く綺麗な中指で、その口を上下に擦らせるとそれに合わせてミレイも体を震わせる。徐々に露になる小粒の実と透明な密が下着越しからでもはっきり確認できた。
「あぅ…あっ」
両手をルルーシュの左手で床に押させつけられているミレイは、体をよじることが精一杯の抵抗であるがそれもむなしく神経の感覚のすべてを、ルルーシュの右手がいとも簡単に奪っていく。花弁の上に実る小さなそれを、中指と人差し指でこねくり回すと、一際体をビクつかせて息を荒くさせたミレイの目には涙が浮かび頬は赤く上気していた。
「ど、どうしたの!?ねぇ、ル~きゃっ」
火照った体の影響で、頭をぼーっとさせたミレイがルルーシュのほうを伺うも、力が抜けている今の隙をつかれ履いていた下着を強引に抜き取られてしまった。
「ピンクですか…こーいうの履くんですね」
それを眺めるルルーシュに、恥ずかしさがこみ上げてきたミレイは顔を背けるも目の前にそれを置かれたミレイは、ギュッと目を閉じた。その隙にルルーシュはミレイの両脚を押し広げ、卑しくも男を誘う魅惑の花弁の襞が開かれ、その入り口をルルーシュに晒す。
「ふーん、綺麗な色をしているんだな」
「ね、ルル…ほんと、お願いだから」
ミレイの言葉などお構いなしに、その入り口に自身の舌を這わせたルルーシュは、口元が蜜でぬれることも厭わずにその舌で花弁をなぞり小粒な果実を舌で転がす。ミレイの足首を左右の肩の下にいれ左右の手でミレイの手をルルーシュ側へ引っ張る。脚を折り曲げた形でルルーシュの肩に拘束されたミレイは、ただひたすらその舌の刺激に耐えるしかなく、拘束された体を震わせ口から零れそうになる甘い声をこらえるのに必死だった。
「そういえば会長がさ~」
「それよりもルルなんて」
いつもの見知った人達の声が聞こえる。部屋から遠いため声は非常に小さいが、それだけでもミレイの恥辱をあおるのには十分だった。いつもの生徒会メンバーが同じ建物内にいるというだけで、ミレイの感度は増しルルーシュの舌に先ほど以上の刺激を感じてしまう。
「はぁ…はぁ…」
体から力が抜け、ただビクビクと体を震わせるだけになったミレイを見たルルーシュは、自身のきつくなった制服のズボンのベルトを緩め硬くなった自身のそれを出す。それを見たミレイは、小さく拒む声を出すもルルーシュの耳には届かない。すっかり力の抜けた体では抵抗することも適わず、ルルーシュのそれが花弁の辺りを何度も擦ると、ミレイの体はそれに素直に反応しミレイの抵抗の意識をどこかへと吹き飛ばす。
――くっ、なぜ入らない……。
ルルーシュの内心の焦りなど気づかないミレイは、複雑な気持ちがあふれ出そうになるのを唇を噛んで必死にこらえるも、目から溢れる雫が止まらない。嬉しいのか悲しいのか気持ちいいのか怖いのか、最早自分でもわからないミレイはただただルルーシュを見つめる。出会った時から心を奪われたこの少年の姿に。
――そうか、角度の問題か。ならばこれで
ゆっくりとその入り口の中の壁を引き裂きながら、奥へと進むルルーシュに対しミレイは激痛により顔を歪める。声を出したくとも先ほどの件があり大きな声を出すことは適わず、ただひたすらに耐えていた。
そこには優しい言葉も愛情も感じられない、ただその行為はミレイの心ではなく体を引き裂き、奥へ奥へと進んで行く。すべて入りきったのかルルーシュの肌が花弁の入り口に触れる。
ミレイは自分の上に圧し掛かるルルーシュの顔を見上げる。先ほどの笑みに少しだけ快感のそれを混ぜた彼は、ミレイの願いなど聞く耳は持っていなく、前後に激しく自身の固く熱いそれを動かし出した。
獣の宴は始まったばかり……
二人を繋ぐその間からは、紅い契りのがあふれ出し、その証を床に刻んでいた。
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