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三機が織り成す息のあったコンビーネーションに、インディゴカラーのKMFは防戦一方となっていた。左手に持っていたアサルトライフルは既に弾切れとなり、すでに放り投げていた。現在の武装としては右手に逆手で持つ刃の部分がチェーンソーのように高速回転する廻転刃の短刀と、左手のナックルガードを拳の前に展開した打撃のみ。相対する三機の持つ大型ランスに加え、コックピットの有る部分の前面胸部の下に設置されている内蔵式対人機銃等と比べると、いささか貧弱さを感じずにはいられない。
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「んしょっと」
夜の静寂の中、不意に目が覚めたミレイはいまだ少しだけ行為の余韻を残し、熱と香りを残したベットから起き上がり、手近にあったブラウスを羽織る。右手で左に羽織ったブラウスの端を掴み、体のなまめかしい部分をすべてブラウスで隠す。 |
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「へぇ…これが試作機?」
日本海近郊の海中、太陽の光すら届かず艦本来の色が認識できないほどに深い海底、非許可ながら潜水潜伏中の艦に、ミレイとナナリーは極秘に訪れていた。この艦の格納庫に2機ほど人型自在戦闘装甲騎が設置されていた。ピンクとインディゴのそれぞれ2機を見上げていると、二人は後ろから呼ばれたため振り向く。 |
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「う…うう…」
何度目かの銃撃音と衝撃に巻き込まれ、ぼろぼろになり満身創痍の体を引きずりながら今まで自分が操縦していたKMFのコックピットから顔を外に出す。建物の中なのか地下なのだろう、隙間から零れる外の光でほんのり明るい。ずきずきと悲鳴をあげる全身を何とか引きずりだすも、痛みで立ち上がることすらできず、崩れた壁の粉が積もる床にそのまま横たわった。グループのメンバーを表す額につけた紅いバンドは、本来の色の上に自信の鮮血にさらに色濃く紅に染まっている。 |
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「おじいちゃん…これって」
「ああ…すまんな。皇族からの頼みでは、無下には…な」 「……そうよねぇ。ま、しかたない…か」 朝早くに、自分の祖父でありアッシュフォード学園理事長のルーベンから書類を数枚手渡された。受け取った書類の1枚には転入届けと書かれており、そこにはエリア11では有名な少年の顔写真と履歴が書かれていた。 |
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